砂糖について | 末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「食事」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

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砂糖について

がんの食事療法で関心が高い話題の1つに、「白い砂糖よりも黒砂糖が良い」「三温糖(さんおんとう)が良い」「てんさい糖が良い」といった、砂糖の種類に関するものがあります。砂糖には様々な種類がありますが、要約すると、「精製された白い砂糖よりも精製されていない(あるいは精製度の低い)色のついた砂糖のほうが健康に良い」というものです。

食品に含まれる成分を知るには、日本食品標準成分表(通称食品成分表 文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会 報告 )で調べます。これは、日本で流通している食品のほとんどについて100gあたりに含まれる栄養成分と含有量が網羅されている辞書のようなものです。これには、白い砂糖(上白糖)のほか、黒砂糖、ざらめ糖などが収録されていますので、上白糖と黒砂糖についても栄養的な違いを正確に比較することが出来ます。

精製された上白糖は、100gあたりの炭水化物量が99.2gで、ほぼ100%糖質です。比べて黒砂糖の炭水化物量は89.7%で、上白糖に比べて糖質が少なくなっています。その分何が増えているのかというと、主立ったものはカリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類と、ビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、パントテン酸、ビオチンといったビタミン類です。

ただし、砂糖は1日にご飯や麺類のように、400~450gなどとたくさん食べるものではありません。ビタミンやミネラルを摂るのなら、野菜や果物、海藻類などを食べる方がずっと効率的です。上記の違いはあくまで100g単位の話なので、「ミネラルを補給する」というレベルではないのです。なので、上白糖と黒砂糖の違いは、「感じる甘みの違い」「色合いの違い」しかないと考えて良いでしょう。

がんの食事療法では、「精製した食品は良くない」とした情報があふれていますが、砂糖に関しては栄養学的に差がほとんどないので、意味があるものではありません。なので、これまで上白糖を使っていたのに、わざわざ黒砂糖に変える必要はないのです。もちろん、黒砂糖が「好き」だから、という理由で使うことにも問題はありません。砂糖に関しては、種類の違いよりも、使用量の過剰(摂取量が多すぎる)によるカロリーオーバー(健康な人が肥満を招くこと)や、虫歯予防を優先して考えたほうが良いです。

三温糖と一部のコーヒーシュガーは、黒砂糖ほどではなくても、茶色いため、精製していない砂糖のイメージがあります。しかし、この2種類とも、精製した白砂糖を高温加熱してカラメルにしたものなので、決して「自然な色」ではありません。

がんの治療中では甘い物が欲しくなりがちです。治療中の食事は、「少ない食欲でいかにカロリーを補給するか」という観点で考えるので、少々の甘い物や、砂糖を使った料理を食べたとしても、白砂糖と黒砂糖の栄養学的健康効果の違いは無視できる範囲です。

ただし、虫歯だけには厳重注意をしましょう。

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