塩分について | 末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「食事」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

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塩分について

がんの食事で注意したい成分として、「塩分」があります。塩分は食塩をはじめ、しょうゆや味噌、インスタントのだしやスープの素など調味料に多く含まれています。

適度な塩分は、食事の美味しさを引き立て、水分を吸収しやすくして脱水症状を防ぎ、胃酸の分泌をよくして消化を促進します。ところが、抗がん剤や放射線治療を行うと、副作用で食事の味付けが感じられず、まずく感じるようになることがあります。

すると、味を良くするために塩や醤油などを足して塩分オーバーを起こします。一方、急激な嘔吐、下痢などから逆に塩分も不足してしまうという、両極端なことが起きてしまいます。

塩分で問題になるのはナトリウムと呼ばれる成分です。(注 塩分量=ナトリウムの量ではありません。)ナトリウムは、生きていく上で必須の栄養素で、体内の水分調節に働き、体液のペーハー(弱アルカリ性)を調節し、疲労回復、筋肉や心筋の収縮・弛緩、カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるのを助け、胃酸や腸の消化液の分泌を促して消化を促進させる働きがあります。しかし、過剰に摂取すると血圧を上げてしまうだけでなく、リンパ浮腫を招くこともあります。がんの治療に加えて高血圧の治療というダブルパンチは避けたいですし、浮腫が起きるのは辛いことです。

塩分を多く含む調味料には、「天然」「有機」などの表記されているものがあり、健康に良さそうなイメージを出している製品もあります。しかし、どのような製品でも、食塩やしょうゆ、味噌である限り、一定のナトリウムの含有量がなければ味が美味しくないため、「減塩」と表記されていない限り、通常の調味料とほぼ変わらないナトリウム量を含んでいます。

そこで減塩方法として

・調味料は減塩タイプを使用しましょう。

・レモン、ゆず、すだちなどの果汁、これらを使ったポン酢、大葉、しょうが、みょうがなどを利用することで、塩味のもの足りなさがカバー出来ます。

・味噌汁は具を多くしておくと、少ない汁(味噌の使用量)で満足感が得られます。一度に3種類以上の具を入れて具だくさんな味噌汁に仕上げましょう。

・煮物などの味付けは最後にしましょう。調味料を加えた煮汁で煮込むとナトリウム摂取量が多くなります。

煮物の仕上げに加えて具材の表面に煮汁をからめるようにしましょう。すると、食べた時に舌で感じる味がはっきりとわかりやすくなり、少ない調味料で美味しく食べることが出来ます。

逆に、脱水などで塩分が減ってしまった場合は、スポーツドリンクなどを飲みましょう。一気に飲むとむせて吐き出してしまうこともあるので、2~3口にわけで少しずつ飲むようにします。暑い時期は冷えたもので体温を調節することも必要ですが、常温が良いでしょう。
また、野菜の漬け物や肉の味噌漬けは高塩分食品であり、胃に刺激が強くなるので避けましょう。

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