自分の存在を客観視する | 末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「食事」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

自分の存在を客観視する | 末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「食事」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

自分の存在を客観視する

自分の存在自体を客観的に見ることが大事です。

救急外来でいろいろなアクシデントがあるのですが、鉄パイプを持ってそれを振り回している男性がいました。
周りの人たちは怖がっていて近づけなくて、私が通りがかったときに、「先生、患者さんが怒って鉄パイプを持って暴れているんです」と告げられた。
私は恐怖感は一瞬ありましたが、スタッフたちを守らなければならないという思いと共に、その患者さんが何でそんな行動をしているのか、その患者さんも守らなければいけない、患者さんを加害者にしてはいけない、と感じました。

その瞬間に私の恐怖心は無くなって、その患者さんの横に行って、肩をすっと抱いて、どうしたどうした?と聞いたら、その方は、「いやちょっと受付がもたもたしててさ」と話をしてくれました。

自分の身ではなくて、その患者さんの身を守るという風に気持ちを切り替えたときに、恐怖心がなくなった。
私はエネルギーのことはわかりませんが、おそらく私が自然にやったことが、その患者さんにとって自分と同じ目線を持ってくれるという風に感じたんでしょう。
いろいろ話をし始めてくれて、いろいろな不平不満を言ってこられる。
その方も警察沙汰にならなくて済みました。

そのように恐怖を捨てて、常に自分の安全も確保しながら、けれどいろんな方たちの目線を感じながら、皆がどういう風に自分に行動して欲しいのか、客観的に自分の役割としてどういうことをしたらいいのかという事をいつも意識しながら行動しています。

価値観というのはいろいろ人によって違うと思うのですが、そういうことに気づいていく。
たとえば私は、自分がして欲しいことを相手にもしてあげましょうとずっと小さい頃から言われてきましたし、実行してきたと思います。
それでも自分がして欲しいことを相手にしてあげても喜んでくれないことってありますよね。

自分のして欲しいことを人にしてあげましょうというのは昔から言い伝えられていることですが、イギリスの劇作家のジョージ・バーナード・ショーという方はそれぞれ立場が違うし、価値観が違うのだから、自分のして欲しいことを相手にしてはいけないと言っています。
必ずしも、人と価値観は同じものではないということを常に頭の中においておくと、いろんなことが理解できるのではないかと思います。

またこれができればいろんなことが解決できるだろうなというのは、意地悪な人、感情的な人とのコミュニケーションです。
皆さんもインターネットなどで、誹謗中傷とか、ちょっとぞっとするようなことがあると思います。
そういう時にたとえばブログを閉鎖するとか、怖くなってしまっていろんな行動を起こしてしまうのですが、意地悪な対応、意地悪なことをする人には意に介さないで、何かを言われてもまっすぐでいてください。
上手に自分の感情をコントロールして、相手の感情を更に揺さぶるような返信はしない方がいいと思います。
動じないということが一番大事です。
また感情的に攻撃してくるといいましょうか、いろんなディスカッションをしてくる方がいるかと思うのですが、それに感情を動かされない。
相手が激しく自分に対して議論を挑んできた場合には、自分は冷静になって、相手が早口で責め立ててくる場合には、ゆっくりお話をして、自分の感情を表に出さない。
感情と理論を切り離して、感情的な話を感情的に返さないで、相手が感情で飛び掛ってきたら、自分は冷静に判断して、理論で切り返していくということが大切です。

後は目で会話する。
ただ目で会話すると、特に日本の方の場合は、相手が全部分かってくれていると勘違いしてしまうんですね。
目で会話をして分かっているよと思っていても、相手が全然違う行動をしてしまうと、裏切られた感じがしてしまう。
特に相手が全部分かってくれているとは思わないで、言葉で会話していくのも大切だと思います。

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