骨転移と肺がん・乳がんの緩和ケア~症状・治療法~ | 末期がんの緩和ケア ご家族のための「在宅緩和ケア」「食事」「自宅での医療」の知識【神奈川県川崎市幸区の在宅緩和ケアクリニック】

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骨転移と肺がん・乳がんの緩和ケア~症状・治療法~

肺がん・乳がんは骨転移が生じやすいがん

がんになった方は、つねに骨転移に対する不安をお持ちではないでしょうか。
骨転移とは、がん細胞が骨に転移することです。

骨転移の統計をとると、「肺がん」が1位になっています。また、乳がんの遠隔転移でもっとも多く見られるのが骨転移です。

【引用元】
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/series/bone_meta/201311/533790.html

腎がんと肝がんでの骨転移の発生頻度が約10%なのに対し、肺がん、乳がん、前立腺がん、多発性骨髄腫における骨転移は、20~30%と高い傾向にあります。

乳がんの場合ですと、治癒の目安とされる10年を過ぎてからも骨転移が生じることがあります。

定期検診で毎回「骨シンチ」をしないのはなぜ?

骨転移の検査としては、骨のスクリーニング検査「骨シンチグラム」が一般的です。
「骨シンチグラム」いわゆる「骨シンチ」は、定期検診として毎年1回はおこなう医師と、体に痛みがでた時だけおこなう医師など、医師によってその頻度は異なります。

毎回おこなわない理由は、骨転移そのものが直接命を脅かさないからです。
もし早期に発見できても、命の長さを延ばすことができないからです。

しかし、骨転移があれば、確実にQOL(生活の質)を落とすことになります。骨になにか違和感を感じたり、痛みが生じるようであれば、すぐに主治医に相談し、受診予約を早めてもらいましょう。

または、お近くの整形外科医院に行ってもかまいません。その際は「骨転移が心配なんですが…」と伝えることが大切です。

「骨シンチ」では、全身への転移がわかり、早期発見が可能とされていますが、疑陽性また疑陰性となることもあります。
そのため確定診断として、X線、CT、 MRIをおこないます。医師から検査の提案があれば、ぜひ受けるようにしましょう。

骨転移の発生部位

肺がんの場合は、例外的に肘や膝より末梢側の骨に転移しますが、多くの場合、骨転移の発生部位は、脊椎や肋骨、骨盤など体幹部分の骨に多いのが特徴です。

骨転移の種類

主に4つのタイプがあります。患者さんによって「「溶骨型」「造骨型」に分かれる傾向があります。また近年は「骨梁間型」が注目されています。

1)「溶骨型」

乳がん・腎がんの骨転移の代表格で、骨を溶かして弱くしていくタイプで、骨折と麻痺のリスクがあります。

2)「造骨型」

前立腺がんの骨転移の代表格で、骨が硬くなってしまうタイプです。

3)2つのタイプが混ざった「混合型」

「溶骨型」と「造骨型」が混ざりあったものです。

4)「骨梁間型」

骨梁(こつりょう)に変化を生じず、骨梁間に腫瘍が存在するため、骨シンチやレントゲンでの診断が困難であることが問題となっています。

骨転移の症状と治療法

主な症状は、「痛み」「骨折」「麻痺」の3つです。

1)痛み

痛みはあなたの体から発する警報です。はじめはちょっとした違和感から、徐々に痛みになり、放っておくと立ちあがったりする動作ではっきりと痛みを感じるようになります。
ただし、骨が痛いからといって、ただちに骨転移というわけではありません。乳がん再発の予防治療で処方されるアロマターゼ阻害薬の副作用は、関節痛だからです。

骨転移による疼痛は、放射線治療やビスフォスフォネートという点滴薬、鎮痛薬の内服で緩和することができます。
内服薬のなかでも、とくに非ステロイド性鎮痛薬や医療用麻薬を使用します。

麻薬は医療用に開発されたものですので、こわい薬剤ではありません。麻薬は外来で処方していますし、この薬によって痛みがとれ、笑顔で通院されている方もたくさんいらっしゃいます。
また、たとえ痛みがなくても、放射線治療に踏み切る場合もあります。
骨折してしまうと、QOLが大幅にダウンしてしまうからです。

2)骨折

痛みを我慢しつづけて、日常のなにげない動作で骨折してしまうのが「病的骨折」です。
骨が押しつぶされたような圧迫骨折を起こします。圧迫骨折の治療として放射線治療をおこなう場合があります。
放射線によってがん細胞を退治し、正常な骨の修復をおこないます。
病的骨折の疑いがあるときには、金属プレートで骨を固定する手術をおこなう場合もあります。

3)麻痺

QOLが低下し、人間の尊厳を奪われるのが麻痺です。
下半身不随に陥り、排泄のコントロール機能を失います。
頚椎に骨転移が発生した場合は、両手の麻痺も加わります。
もし、しびれや歩行困難があった場合は、すぐに病院へ行くことが重要です。
緊急で放射線治療をおこなって脊髄機能の回復を試みます。

骨転移の治療

以上のように、痛み、骨折のコントロールとして、手術や内分泌治療(ホルモン療法)、化学療法(抗がん剤)、放射線治療などの方法を組み合わせておこないます。

また、ホルモン治療の内服や注射、そしてビスフォスフォネートとの点滴は在宅医療でおこなうことも可能です。
生活のご支援をしながら、ご自宅にて骨転移の治療をおこなっていくことができるのが在宅緩和ケアの特徴です。

肺がん・乳がんなどのがんの痛みに緩和ケアを

すでにいま、痛みでお悩みの方がいらっしゃったら、絶対に我慢してはいけません。

痛みがあると、あらゆることが悲しみに包まれてしまいます。痛みや不安は医師にきちんと伝えましょう。

そして、主治医の先生に骨転移を指摘されたら、ぜひ緩和ケアを受けましょう。
緩和医療というと末期の治療と考えている方もおりますが、治療と同時に平行して緩和ケアを導入するのが最新の考え方です。
通院が難しい場合には、ご自宅で緩和ケアを受けることが可能です。

主治医の先生や通院されている病院の相談室で、在宅緩和ケアをおこなっているクリニックが近くにあるかを確認することが大切です。

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